星あかりのうたとは
心が「もう無理だ」と言った時
わたしはギリギリまで踏ん張って
最後に小さな穴を開ける
残ってしまった痛みなら
ここから逃がせばいいんだと
ちゃんと心が気づくような
小さな小さな穴を開ける
ふと後ろを振り返ると
いつか開けた穴が散らばって
差し込んだ光が目に届く
これは、わたしの星空だと思った
ほんとうに、綺麗だなと思った
実は弾き語りで大切に歌ってきた歌に「twilight、」というものがある。
あの頃のわたしは朝が来るのがあまりに憂鬱で、どうか夜が明けませんようにと強く強く願っていて、ずっと傍にいた星空が、飲み込まれてしまうのが悲しかった。
MirachWaznとしてふたりになって、独りじゃないわたしは少しだけ、ほんの少しだけだけれど、朝は憂鬱じゃなくなって、誰かの星空に目を向けるような、ちょっとした余裕が持てるようになった。
「僕の星をどうか奪わないでいて」
なんて歌っていたけれど、
「見えないけどきっと綺麗だ」と
やっぱり少し大人になって、
ふたりだから歌える歌詞になった。
見えないままでも光っていて、見えないままでもここにあって、わたしにはわたしの、君には君の、あんまり腑に落ちなくても、どうか自分を抱きしめて、散らばる無数の穴の先、泣いてるわたしが笑えるように、強く強く歌いました。
君の痛みにも寄り添えるように、「星あかりのうた」を。
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